ジェームスサックリング:98 ポイント BODEGA LANZAGA RIOJA LA ESTRADA 2019 Wednesday December 28 2022 CountrySpain RegionLa Rioja Vintage2019 Score 98 Such a nuanced yet tangy red with an engaging nose effusing finely ground black peppercorn with lavender and blueberries. Pure scented and really focused. Full-bodied but dry and intellectual piled up with immaculate tannins that soak up the juicy elegant berry fruit. From organically grown grapes. Mainly tempranillo with some graciano. Drinkable now but better after 2025.
ワインアドヴォケイト:96 ポイント Rating 96 Release Price $80 - 100 Drink Date 2022 - 2029 Reviewed by Luis Gutierrez Issue Date 15th Jul 2022 Source July 2022 Week 2 The Wine Advocate The single-vineyard 2019 La Estrada was produced with the field blend of grapes from a northeast-facing 0.64-hectare plot planted in the 1940s one of the highest vineyards in the village of Lanciego at 610 meters above sea level. In this low-yielding year the grapes were picked the 12th of October then fermented in an open-top 3 000-liter oak vat with indigenous yeasts and matured in a combination of foudres and barriques for 14 to 16 months. This wine feels very harmonious and austere for a warm and generous vintage. It has more tannin. This is almost 100% Tempranillo so this has earthier tannins that will evolve into a long wine with years in the bottle. Elegant rusticity. 1 972 bottles were filled in May 2021.
世界的に最も成功したスペインワイン生産者として「スペインで一番有名になった男」
スペインワイン界の巨匠テルモ・ロドリゲス氏は、バスク州生まれの54歳。
バスク州とナバーラ州にまたがる名醸地・リオハの名門ワイナリー「レメリュリ」のオーナー一家の子息として産声を上げたテルモ氏は、ビルバオ大学(現バスク大学)を卒業後、ワインメーカーとしての知識を高めるためにボルドー大学醸造学部に留学しますが、そこで後々タッグを組んで自身のワイナリー「コンパニア・デ・ビノス・テルモ・ロドリゲス」を立ち上げることとなる同郷のバスク人、パブロ・エグスキサ氏と出会いました。
ボルドー大学を卒業した後は、コスデストゥルネル、ローヌのJ.L.シャーヴ、プロヴァンスのトレヴァロンといった著名ワイナリーで修行を積み、1989年に27歳で実家のレメリュリに戻ると、ワインメーカーとしてのキャリアをスタートさせました。しかしレメリュリではワイン造りに対する意見の違いから、オーナーの父と衝突し、レメリュリを去る決意を固めることに。
そして1994年、ナパのドミナスで醸造を任されるほどに才能を開花させていた盟友・パブロ氏と共に、「コンパニア・デ・ビノス・テルモ・ロドリゲス」を設立したのです。
さて、テルモ氏が自社ワイナリーを設立した1990年代のスペインでは、カベルネ・ソーヴィニョンやシャルドネなどのフランス系国際品種を取り入れる動きが活発で、伝統的ではあるがマイナーな土地固有の品種から、国際品種への改植が進められていたとのこと。
これに危機感を覚えたテルモ氏は「歴史と文化がありながら、現在は忘れ去られた知名度の低い産地で固有品種のワインを造り、国際的評価を獲得することで、その産地や固有品種の価値を取り戻す」ことを目指したワイン造りをスタートさせます。
まずはスペイン全土を北部を中心に駆け巡り、地元の固有品種の古木を伝統的な方法で栽培している畑を探すことから始めました。そしてその土地を所有する栽培家や生産者に協力を仰ぎ、彼らの醸造場を借りて自身の理想とする「固有品種と土地の個性、テロワールを表現したワイン」を造り始めたとのこと。
パトロンなどの経済的後ろ盾が無かったテルモ氏は、まず各々の土地ですぐに飲んでもらえるような、手頃な価格帯のレンジからワインを造り、世界中の消費者に「安価でも高品質のワインは造れること」を伝えるべく努めたと言います。
また、このように安価帯のワインから造り始めることで、時間をかけて土地と固有品種の特徴を把握し、数年にわたる観察と実験を重ねられるので、よりハイレベルなワインの生産にも着手しやすいといったメリットが生まれるとも考えられていました。
このように、独自のスタイルで「スペインにおける固有品種とテロワールの価値再生」を目指したテルモ氏は、時代のニーズに合わせて国際品種への改植を進める大手の生産社からは「アンファン・テリブル(恐るべき子供)」と揶揄され、異端児扱いされることもあったとのこと。しかし、テルモ氏の信念あるワイン造りは次第に世界的な注目を集め、スペイン各地の固有品種と土地の個性をしっかりと感じさせる高品質なワインを生み出す生産者として、広く知られるようになりました。
そして今や世界的に最も成功したスペインワイン生産者として「スペインで一番有名になった男」と呼ばれるまでに成功したテルモ氏ですが、2010年には長らく距離を置いていた実家のレメリュリにも復帰し、さらなる高みに至るべくその歩みを進めているそうです。
スペインワイン界の革命児「テルモ・ロドリゲス」が表現する、村毎に違う個性、スペインにしかない魅力!
スペイン最高の醸造家と言われるまでに成長したテルモ・ロドリゲス。この30年のスペインワインの進化の中心でした。そんなテルモのゴールはスペイン各地の土着品種の復活とリオハ本来の味わいを取り戻す事。テルモの言う本来の味わいは18世紀、小さな造り手が各村のテロワールを活かしてワインを造っていた時代の事を指しています。
修行したボルドーの一流シャトーでの経験が、テルモにスペインの独自性を気付かせ、1998年故郷であり現在の本拠地であるリオハへと戻ったあとも、テロワールの復活を目指します。スペイン全土を旅し、信頼できる農家から購入したブドウも用いながら、時にはそのワイナリーを間借りしながら、地方性や土着品種を活かした醸造を続けています。
「ボデガ・ランサガ ラ・エストラタ」は、北東向き0.64haの混植畑。1940年代に植えられた古樹のみ。開放発酵槽で野生酵母のみで発酵。フードルと古バリック併用で熟成。
■ボデガ・ランサガについて■
ボデガ「ランザガ」ではリオハのテロワールの復活を目指し、ブルゴーニュのように村、そして単一畑のテロワール表現を目指したワイン造りを行っています。
テルモ・ロドリゲスは、リオハの現在のワイン造りとは違い、プエブロ(村)のワインでテロワールの表現を目指しますが、当時の法規ではリオハでは村名や畑名をエチケットに記入する事は許されていませんでした。いまだに大きなワイナリーのブランドと熟成期間に応じた階級に縛られていたのです。2年以上をかけて、この法規を変え、村や畑の重要性を訴えていきます。しかし、特に有名産地であるリオハでは1850年代までには地方性や土着品種、テロワールを重視したワイン造りは消え去っており、各村独自のワイン文化の復活は困難を極めました。
TELMO RODRIGUEZ BODEGA LANZAGA LA ESTRADA
テルモ・ロドリゲス ボデガ・ランサガ ラ・エストラタ
生産地:スペイン リオハ
原産地呼称:DOCA.RIOJA
ぶどう品種:テンプラニーリョ、グラシアーノ
アルコール度数:14%
味わい:赤ワイン 辛口 フルボディ
ジェームスサックリング:98 ポイント
BODEGA LANZAGA RIOJA LA ESTRADA 2019 Wednesday December 28 2022 CountrySpain RegionLa Rioja Vintage2019 Score 98
Such a nuanced yet tangy red with an engaging nose effusing finely ground black peppercorn with lavender and blueberries. Pure scented and really focused. Full-bodied but dry and intellectual piled up with immaculate tannins that soak up the juicy elegant berry fruit. From organically grown grapes. Mainly tempranillo with some graciano. Drinkable now but better after 2025.
ワインアドヴォケイト:96 ポイント
Rating 96 Release Price $80 - 100 Drink Date 2022 - 2029 Reviewed by Luis Gutierrez Issue Date 15th Jul 2022 Source July 2022 Week 2 The Wine Advocate
The single-vineyard 2019 La Estrada was produced with the field blend of grapes from a northeast-facing 0.64-hectare plot planted in the 1940s one of the highest vineyards in the village of Lanciego at 610 meters above sea level. In this low-yielding year the grapes were picked the 12th of October then fermented in an open-top 3 000-liter oak vat with indigenous yeasts and matured in a combination of foudres and barriques for 14 to 16 months. This wine feels very harmonious and austere for a warm and generous vintage. It has more tannin. This is almost 100% Tempranillo so this has earthier tannins that will evolve into a long wine with years in the bottle. Elegant rusticity. 1 972 bottles were filled in May 2021.