ドメーヌ・フェヴレ ジュヴレ・シャンベルタン 1er ラヴォー・サン・ジャック [2021]750ml

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若き当主を迎え、さらなる進化の道を歩むブルゴーニュのドメーヌ的グランメゾン

ニュイ・サン・ジョルジュに本拠を置くフェヴレ社は、1825年の創立から7代にわたって続くグラン・メゾンである。4代目のジョルジュ・フェヴレは、かの有名なコンフレリー・デ・シュヴァリエ・デュ・タストヴァン(利き酒騎士団)の創設者のひとりとして知られ、オスピス・ド・ニュイ・サン・ジョルジュのキュヴェにも、レ・サン・ジョルジュ・キュヴェ・ジョルジュ・フェヴレとしてその名を残す。フェヴレが数ある他のネゴシアンと一線を画すのは、その広大な自社畑から造られるドメーヌもののワインが、全生産量の8割を占めるという事実だろう。

「ジュヴレ・シャンベルタン 1er ラヴォー・サン・ジャック」は、2013年に取得した区画。化石を含む岩石と粘土質の土壌で、東向き、南東向きの斜面。色、タンニン、アロマを果皮から引き出すため、毎日パンチングダウンをおこなう。きめ細かで適度なトースト間の有るフレンチオーク樽で16カ月間熟成される。小さな黒い果実の力強いアロマが魅力的。力強く、温かく、凝縮したワインで、並外れたアロマの強さとエレガントなタンニン、ほのかなレザーが余韻に感じられる。

■2021年ヴィンテージ情報■
2021年は稀なヴィンテージ。芽吹きは4月4日に始まり、4月5、6、7日の夜には-8℃まで霜が降りた。5月から7月にかけては涼しく雨の多い天候で、開花は6月中旬だった。収穫は9月21日に始まり、9月30日に終わった。赤ワインはチャーミングで香り高く、スパイシー(白コショウ、シナモン)。2021年はクラシックなブルゴーニュ・スタイルで、繊細なタンニン、アロマの力強さ、酸味のある赤いベリーの爽やかな香り、バランスが良い。エレガントで心地よいヴィンテージだ。

■テクニカル情報
醸造・栽培、除梗の割合:100%、発酵(樽/タンク):小樽、発酵温度:15〜30度、発酵期間:10日間、使用酵母:培養酵母、熟成(樽【新樽率】/タンク):65%、熟成期間:14〜16ヶ月、マロラクティック発酵の有無:する、瓶詰め時のフィルターの有無:ろ過、所有面積:2.0480ha、土壌:白い泥灰土、ぶどう品種(セパージュ):Pinot Noir 100%、ぶどうの仕立て:ギュイヨ、平均樹齢:50年、密植度:9000本/ha、平均年間生産量(本数):7500本、収穫量:40hl/ha、収穫方法:手摘み、農法:リュット・レゾネ

DOMAINE FAIVELEY GEVREY CHAMBERTIN 1ER CRU LAVAUX ST JACQUES
ドメーヌ・フェヴレ ジュヴレ・シャンベルタン 1er ラヴォー・サン・ジャック
生産地:フランス ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ ジュヴレ・シャンベルタン
原産地呼称:AOC. GEVREY CHAMBERTIN
ぶどう品種:ピノ・ノワール 100%
アルコール度数:13.5%味わい:赤ワイン 辛口 ミディアムボディ

ジェームス・サックリング:94 ポイント
DOMAINE FAIVELEY GEVREY-CHAMBERTIN 1ER CRU LAVAUX ST.-JACQUES 2021 Tuesday, August 8, 2023 CountryFrance RegionBurgundy Vintage2021 Score 94
I love the fine spicy notes and delicate red fruit aromas of this concentrated and very elegant Gevrey-Chambertin 1er Cru. Subtle celery note, both the root and stalk. Only medium-bodied, but with excellent structure and finesse, the finish long and subtle. Drink or hold. Stuart Pigott Senior Editor

vinous:(92-94) ポイント
(92-94) Drinking Window 2025 - 2045 From: Servants of the Seasons: Burgundy 2021 (Jan 2023)
The 2021 Gevrey-Chambertin Lavaux Saint-Jacques 1er Cru offers one of my favourite bouquets from Faiveley in this vintage: open redcurrant and wild strawberry scents, touches of sous-bois and truffle, very expressive and charming. The palate is well balanced with finely-chiselled tannins, quite energetic, perhaps because compared to their Les Cazetiers, this was barely touched by the frost. Almost confit-like on the finish. Excellent. - By Neal Martin on November 2022

Erwan Faiveley is on hand to guide me through a selection of mainly Domaine wines on another foggy November morning. Even a major player like Faiveley could not escape the hardships of the growing season. “For the Cote de Beaune whites, we used a lot of candles when the frost came,” he explains. “Bienvenues and Batard-Montrachet were nicely protected, whereas Puligny Champs Gain and Corton-Charlemagne were almost completely destroyed. We produced just three cases from [Puligny] La Garenne. Technically, we started the harvest on Monday, 20 September. But there was heavy rain, so we sent the harvesters home at 7am and began the following day. It was strange - the weather conditions were poor at first, but there was bright sunshine at the end. Without that 30mm on 20 September, I think the vintage would have been a little more concentrated in the vineyard, such as Clos Vougeot. The reds are de-stemmed, although we used some stems in Chambolle Musigny, Echezeaux and some vats of our Mercurey Framboisiere. I am glad I did not push the vendange entire [whole bunch] - it’s not that kind of vintage. There was a thin line between lifting and spoiling the wine through stem addition, and it was more challenging to add them in the Cote de Beaune.”

This is a commendable set of wines that do not disguise the ups and downs of the challenging growing season. Certainly, the Musigny is majestic, transcending the vintage to a point where I remarked to Faiveley that it seems to operate on a different level to its fellow Grand Crus. This might be attributed to being fermented in a smaller vessel, unlike others in larger vats. Apropos the whites, I am smitten by the Bienvenues-Batard-Montrachet that outshines the Batard and frost-depleted Corton-Charlemagne.

ワインアドヴォケイト:(91-93) ポイント
The Wine Advocate RP (91-93) Reviewed by: William Kelley Release Price: NA Drink Date: N/A
The 2021 Gevrey-Chambertin 1er Cru Lavaux Saint-Jacques reveals aromas of cherries, sweet berries, loamy soil and spices. Medium to full-bodied, ample and fleshy, supple and lively, with melting tannins and a penetrating finish, it's a success. Published: Feb 01, 2023


FAIVELEY / フェヴレ



ドメーヌと呼んでしかるべき、ニュイ・サン・ジョルジュ拠点のグラン・メゾン


ニュイ・サン・ジョルジュに本拠を置くフェヴレ社は、1825年の創立から7代にわたって続くグラン・メゾンである。
4代目のジョルジュ・フェヴレは、かの有名なコンフレリー・デ・シュヴァリエ・デュ・タストヴァン(利き酒騎士団)の創設者のひとりとして知られ、オスピス・ド・ニュイ・サン・ジョルジュのキュヴェにも、レ・サン・ジョルジュ・キュヴェ・ジョルジュ・フェヴレとしてその名を残す。


フェヴレが数ある他のネゴシアンと一線を画するのは、その広大な自社畑から造られるドメーヌもののワインが、全生産量の8割を占めるという事実だろう。
コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、そしてコート・シャロネーズまで、合わせて120haもの自社畑を所有し、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズやエシェゾーなどグラン・クリュに10ha、ニュイ・サン・ジョルジュのレ・サン・ジョルジュやジュヴレ・シャンベルタンのクロ・デ・ジサールなどプルミエ・クリュに25haの畑をもつ。
ひとつのクリマの面積は平均して1haと決して大きくはないが、それだからこそクリマごとに手の込んだシュール・ムジュール、すなわちオーダーメイドのワイン造りを行うことができるのである。


フェヴレが所有する120ヘクタールの自社畑のうち、半分以上の68ヘクタールはコート・シャロネーズに位置する。フェヴレ家がこの地域の潜在的な可能性に気付いたのは、第一次世界大戦と世界恐慌により産地が疲弊していた1933年のことだ。この年にジョルジュ・フェヴレが賃貸耕作を始め、1963年には5代目のギィ・フェヴレがメルキュレイに最初の畑を購入。その面積を徐々に増やし、今日、ジヴリィ、リュリィ、モンタニー、ブーズロンまで、コート・シャロネーズ全域に版図を広げた。


メルキュレイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ミグランをはじめとする数々のモノポール(単独所有)畑を手に入れ、コート・シャロネーズならフェヴレとまで言われるまでに成長。そして2012年以降、コート・シャロネーズの自社畑は「ドメーヌ・ド・ラ・フランボワジエール」という独立したドメーヌ名を掲げ、次のステージに上ろうとしている。


今日、メゾンを率いるのは、2005年に25歳の若さで事業を引き継いだエルワン・フェヴレ。奇しくも彼の父、フランソワ・フェヴレがメゾンを継承したのも25歳の時であったという。


エルワンは当主の座に就くや否や、改革を断行し、若いうちはなかなか飲みづらく、長年寝かせて初めて花開く典型的な長期熟成型のワインを、比較的早いうちに飲み頃を迎え、かつ長期の熟成もでき得るワインへとスタイルを変えた。さらに、本拠がニュイ・サン・ジョルジュということもあり、コート・ド・ニュイの赤ワインに特化しがちだったポートフォリオをコート・ド・ボーヌの白にも広げるべく、2008年にグラン・クリュのバタール・モンラッシェとビアンヴニュ・バタール・モンラッシェを入手。同時にピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュのガレンヌも加わり、壮観なラインナップを完成させた。またムルソーではマトロ・ウィッターシェイムと契約を締結。形式上は買いブドウによるネゴスものだが、実際にはブドウ栽培からフェヴレのスタッフが携わっているという。


ニュイ・サン・ジョルジュ最高のクリマ、レ・サン・ジョルジュのグラン・クリュ昇格を同年代の造り手とともに働きかけるエルワン・フェヴレ。新しい当主のもと、フェヴレ社はさらなる高みを目指して進化し続けているのだ。



若き当主を迎え、さらなる進化の道を歩むブルゴーニュのドメーヌ的グランメゾンニュイ・サン・ジョルジュに本拠を置くフェヴレ社は、1825年の創立から7代にわたって続くグラン・メゾンである。フェヴレが数ある他のネゴシアンと一線を画するのは、その広大な自社畑から造られるドメーヌもののワインが、全生産量の8割を占めるという事実だろう。「ジュヴレ・シャンベルタン 1er ラヴォー・サン・ジャック」は、2013年に取得した区画。化石を含む岩石と粘土質の土壌で、東向き、南東向きの斜面。色、タンニン、アロマを果皮から引き出すため、毎日パンチングダウンをおこなう。きめ細かで適度なトースト間の有るフレンチオーク樽で16カ月間熟成される。小さな黒い果実の力強いアロマが魅力的。力強く、温かく、凝縮したワインで、並外れたアロマの強さとエレガントなタンニン、ほのかなレザーが余韻に感じられる。

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